「20分シネマ」は15〜25分のショート映画を劇場上映する新しい試みです。
買い物の合間や仕事終わりに、
カフェのようにふらっと立ち寄れる20分。
配信では出会えない世界中の名作が、あなたの日常を鮮やかに彩ります。
一律 1,000円
※各種割引適用の対象外となります
7月の20分シネマ作品をご紹介します。

傷だらけの愛車で挑む、過激で優しい追悼レース
無鉄砲な青年マックは、亡き友人のボロボロの車「ロシェル」に、最後の晴れ舞台を用意しようと決意する。向かった先は地元のボロ車レース。最初は呆れていた仲間たちも、やがてマックの夢に心を動かされ、本気で応援するようになっていく…!
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8月の20分シネマ作品をご紹介します。
8月正義感から放たれた言葉が、幼い心を追い詰める。
学歴社会のプレッシャーが渦巻く現代のシンガポールの私立小学校に通う少年アンドリュー。ある日、体育の授業で起こったちょっとしたアクシデントにより、物事は必要以上に大ごとになってしまう...





傷だらけの愛車で挑む、過激で優しい追悼レース

正義感から放たれた言葉が、幼い心を追い詰める。

音楽が禁止された国で、命がけの演奏。

“理想の自分”になれるチップを埋めた男。

認知症の母についた“優しい嘘”。

名門合唱団に隠された“秘密”を暴いていく。



鑑賞を重ねるごとに豪華な特典が手に入る、リピーター特典を実施いたします。
劇場内に設置されている LINE QRコードを読み取っていただくと、1作品の鑑賞で1ポイントが貯まります。
《LINE QRコードについて》
ご利用には SAMANSA公式LINE をお友だち追加していただく必要がございます。1作品の鑑賞=1ポイントとなります。同作品のリピーター鑑賞ではポイントは加算されませんのでご了承ください。
友だち追加する《1ヶ月無料クーポンについて》
本クーポンはブラウザ版SAMANSAからのご登録のみご利用いただけます。(アプリ版からのご登録の場合、AppleおよびGoogleのシステム上ご利用いただくことができません。)アカウントご登録後のクーポン適用も可能でございます。ブラウザ版にてご登録後、アプリ版でログインいただくことでご視聴いただけます。クーポンの併用はできかねます。
《ヒューマントラストシネマ渋谷 1回無料鑑賞券について》
2027年3月1日まで有効。送付は2026年末を予定しております。
「親友の形見をド派手にぶっ壊せ!」傷だらけの愛車で挑む、過激で優しい追悼レース。
「お前変なやつだな、でもいい友達だ」
生意気で、傲慢で、だけどどうしようもなく繊細な16歳の少年マック。ある日突然、大切な親友が自ら命を絶った。深い喪失感と行き場のない怒りを抱えるマックが思いついたのは、親友が遺したボロボロの愛車”ロシェル”を車同士が激しくぶつかり合う狂気のレース≪デモリッション・ダービー≫に出場させ、ド派手にぶっ壊して弔うというブッ飛んだ追悼計画だった。レースに出るために手を組んだのは、少し気まずい関係である親友の姉・ジャズ。壊れかけのロシェルに託した彼らの、破天荒なドライブの先に待つものとは――。
ボロ車に託した、不器用な優しさ
親友の自死というあまりに重い喪失と、車を物理的に破壊する超過激なモータースポーツ。一見、交わるはずのない二つの要素を、トム・ファーニス監督は圧倒的な熱量で融合させました。劇中で激しく大破していく車は、ド派手なエンタメでもアトラクションでもなく、大切な人を失った若者たちが、行き場のない怒りや悲しさをぶつけ、もう一度前を向くための等身大の姿そのものです。
ニュージーランド映画ならではのカラッとしたユーモアと、不器用な優しさに満ちた本作。主演のベン・サワーが見せる感情むき出しの演技は世界各地で絶賛され、ミラノ・フィルムフェスト2025の最優秀短編映画賞をはじめ、数々の国際映画祭で高い評価を得た傑作です。
お笑い界のトップが挑む、人間描写の鬼才
トム・ファーニス (Tom Furniss)
1988年生まれ。ニュージーランド出身の映画監督、脚本家、編集者。前作のショート映画『Rustling(日本未公開)』に続き、映像制作の全プロセス(編集・VFX・カラー)を自らこなすマルチな技術を持つ。その一方で、ニュージーランドの国民的テレビコメディ番組『7 Days』や『Jono and Ben』のチーフ構成作家を務めてきた異色の経歴。さらに、優れた若手コメディアンに贈られる「ビリー・T・アワード」に2度もノミネートされるなど、プロのコメディアンとしての顔も併せ持つ。本作の最大の魅力である、一癖あるユーモアと、若者を見つめる温かくも鋭い視点は、彼がコメディの現場で徹底的に人間を観察し、磨き上げてきたからこそ生まれた。
正義感から放たれた言葉は、幼い心を追い詰める刃となった。
「君のために言っているんだよ」
学歴社会のプレッシャーが渦巻く現代のシンガポール。若く熱心な教師グレンは、小学6年生の教え子・アンドリューが校内でちょっとした問題を起こしたことを知る。放課後、真実を確かめるために彼を居残りさせ、厳しく追及するグレン。しかし、教師が「正義感」から放った言葉は、多感な少年にとって逃げ場のない重圧となっていく。
カメラの巨匠が認めた、息をのむ20分
監督は本作について「現代社会には、たった一度の過ちで人生が完全に排除されてしまうような危うさがある」と語ります。劇中に流れる静寂は、言葉にできない孤独と罪悪感をリアルに描き出しています。
また本作は、世界大手の映画撮影機器メーカー・ARRIが、次世代の才能を支援するために設立した「ARRIse(ARRI Support and Education)プログラム」において、記念すべきアジア第1回目の助成作品に選出。最高峰の機材とバックアップによって撮影された映像は、冷たい光の質感や、登場人物たちの張り詰めた呼吸、少年の涙にいたるまで、高い解像度で克明に捉えています。
現役弁護士の顔を持つ、新世代の多才監督
ヴィヴィアン・イップ(Vivian Ip)
シンガポール出身、現在はロサンゼルスを拠点に活動する映画監督、脚本家、そして弁護士。イギリスのダラム大学で法学士を取得後、シンガポール最大手の法律事務所で弁護士として働いていた経歴を持つ。法律という客観的な真実を扱う世界から、人間の不完全さや感情を描くため映画界へ転身し、名門・南カリフォルニア大学院にて美術学修士(MFA)を取得。本作でUSCの最優秀監督賞を受賞するなど華々しいデビューを飾った。現在も2カ国で弁護士資格を保持したまま活動しており、総再生回数10億回を超える縦型ミニドラマのヒットメーカーとしても注目を集める、新時代の多才なクリエイター。
「音楽を奏でることは、死を意味する」銃弾が飛び交う戦場で、壊されたピアノに魂を吹き込み続けた青年の、命がけの抵抗。
「ピアノ、直すの?」
舞台は、戦争によって荒廃した中東の街。そこは過激派組織の支配下にあり、タバコを吸うこと、近代的な衣服を着ること、そして、音楽を奏でることさえも死罪に値する重罪として厳しく禁じられていた。若きピアニストのカリムは、理不尽な抑圧に怯えながらも、音楽への情熱を燃やし続ける。しかしある日、過激派の手によって大切なピアノが無残に破壊されてしまう。カリムは、周囲の密告者の目や激しい銃撃に身をさらしながらも、ピアノを修復し、もう一度だけ音を鳴らすために命がけの行動に出る――。
シリア内戦の実話から生まれた、渾身の卒業制作
ジミー・ケイルーズ監督は、シリア内戦下で過激派組織の迫害に怯えながらも、瓦礫の中でピアノを弾き続けた実在の青年のニュースを知り、強い衝撃を受けました。当時、アメリカのコロンビア大学芸術大学院に在籍していた監督は、本作を自身の卒業制作として形にすることを決意。全編が監督の故郷であるレバノンで撮影され、戦場のリアルな空気感を徹底して再現しました。
自由を奪われた環境で、人間が自らのアイデンティティをどう守り抜くかをサスペンスフルに描き出した本作。その圧倒的なメッセージ性は世界中で大絶賛され、後に監督自身の手で長編映画『Broken Keys(日本未公開)』へと発展を遂げることとなりました。
学生アカデミー賞金メダル、カンヌ選出の若き天才
ジミー・ケイルーズ (Jimmy Keyrouz)
レバノン出身の映画監督、脚本家。幼少期から映画制作に深い情熱を注ぎ、レバノンで映画制作の学士号を取得後、数々のミュージックビデオを手がけて業界で頭角を現す。その後、アメリカへ渡り、コロンビア大学芸術大学院(MFA)の映画監督・脚本コースを卒業。初の本格的なショート映画である本作『ノクターン・イン・ブラック』で、学生アカデミー賞の金メダルをはじめ、BAFTA(英国アカデミー賞)やDGA(全米監督協会)の学生映画賞に輝く快挙を達成。その才能を認められて制作した長編映画『Broken Keys』は、カンヌ国際映画祭2020のオフィシャルセレクションに選出され、レバノン代表としてアカデミー賞国際長編映画賞の出品作に選ばれるなど、中東および世界を代表する若手映画監督の一人として確固たる地位を築いている。
1日12時間、理想の自分になれる。脳内チップがもたらした完璧な美貌と、タイムリミットに追われる恋の行方。
「リアリティ+コミュニティへようこそ」
近未来のパリで、自分の容姿に強いコンプレックスを抱く青年ヴァンサンは、最新の脳内インプラント、リアリティ・プラスを頭部に埋め込む。このチップを起動すると、デジタル技術によって自分の姿が理想通りの完璧なモデルのような容姿へと変貌し、周囲のユーザーからもその姿で見られるようになる。
理想の身体を手に入れ、自信に満ち溢れた彼は、同じくインプラントを使用している美女ステラと出会い、瞬く間に恋に落ちる。しかし、この魔法のようなテクノロジーには≪1日12時間しか作動しない≫という過酷な制限があった…。
世界的大ヒット作『サブスタンス』の原点
本作は、デミ・ムーア主演で第77回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞し、世界的な大ヒットを記録したホラー映画『サブスタンス』の前身作として、今最も注目を浴びている22分間のSFロマンスです。社会が求める美への狂信、作動時間のタイムリミットなど、後に世界を震撼させるコラリー・ファルジャ監督の先鋭的なテーマが、すでにこの作品に詰め込まれています。
監督がこのアイデアを思いついたのは、メディアで目にした、過激な身体改造を繰り返す人々のニュースがきっかけでした。完璧な変身後のキャラクターには、あえて不気味なほど整っているが、どこか人間味のない俳優を起用。SNSのフィルターや写真加工によって作られた美に依存し、本物の自分を見失っていく現代社会の危うさを鋭く描いています。
カンヌを震撼させたフランス映画界の異端児
コラリー・ファルジャ (Coralie Fargeat)
1976年生まれ。フランス出身の映画監督・脚本家。パリ第2大学で法学を学んだ後、映画への情熱から名門映画学校「La Fémis」のワークショップに参加。アメリカの長編映画の助監督としてキャリアをスタートした。2014年に本作『リアリティ・プラス』を発表したのち、2017年の初の長編映画『リベンジ』で血みどろのバイオレンス・サバイバルを描き、トロント国際映画祭などで大絶賛を浴びた。そして2024年、映画『サブスタンス』でカンヌを熱狂させ、世界的なトップ監督として一躍脚光を浴びる。ポップで鮮烈な色彩美の中に、身体への容赦ない暴力や抑圧、ルッキズムへの強烈な怒りを内包する、唯一無二の作家性を持つ。
悲しみがループするなら、優しい嘘を選ぼう。アルツハイマーの母に贈る、記憶とファンタジーの美しい旅。
「お父さんはどこ?」
息子のジャンは、アルツハイマー病を患う母・アンジェラを自宅で一人で介護していた。アンジェラは、2年前に夫がガンで亡くなったことを認識できず、毎日のように彼の行方を尋ねてしまう。そして真実を告げられるたび、初めて知ったかのように深い悲しみと混乱に襲われていた。
繰り返される母の悲しみに心を痛めたジャンは、往診に来た医師・マルタに相談する。そこで彼女が提案したのは、あえて真実を伝えず、”優しい嘘”をつくことだった。
世界中の映画祭を席巻した、奇跡の15分間
本作は2023年に公開されるやいなや、世界中で大きな感動を呼びました。スペイン国内で累計140以上の賞を獲得する快挙を達成し、スペインのアカデミー賞として知られるゴヤ賞(Goya Awards 2024)最優秀短編映画賞へのノミネートや、米アカデミー賞の最終選考作品にも選出されるなど、インディーズショートの枠を超えた世界的な評価を確立しています。
さらに本作はエンターテインメントの枠を超え、アルツハイマー病の支援団体や介護セミナーにおいて、患者を傷つけないための「優しい嘘」の在り方を議論するための教材としても上映されています。監督のダニ・フェイシャス・ロカは「多くの賞を獲ることも光栄だが、実際の介護者たちの心に届き、救いを生み出せていることが何よりの誇りだ」と語っています。
広告界の実力派が放つ、世界が認めた新星
ダニ・フェイシャス・ロカ (Dani Feixas Roka)
スペイン出身の映画監督、プロデューサー、編集者。大学で映画・テレビを専攻し、マドリードの映画学校でフィクションシリーズの制作を学ぶ。映像制作会社Astronaut Filmsの創設者でもあり、これまでサムスン電子、リーボック、Amazon、Netflixなどの世界的ブランドのCMやコンテンツ、多くのアーティストのミュージックビデオを手がけており、それらの商業映像が総再生回数2億回を超えるなど広告業界を牽引する存在でもある。ドキュメンタリー映画『La Pilarín』などの制作を経て、自身の培ってきた圧倒的な映像演出スキルをすべて注ぎ込んで制作した初の本格的なショート映画『パリ1970年』で、世界にその名を轟かせた。
名門合唱部に隠された残酷なルール。子供たちが仕掛けた、世界で最も美しい反乱。
「秘密にしてくれる?」
1991年、ポスト社会主義時代のハンガリー・ブダペスト。転校生の少女ジョーフィは、学校に馴染むきっかけとして、数々の賞に輝く名門合唱部への入部を決める。そこでクラスの人気者リザと出会い、二人はすぐに固い友情で結ばれていく。
しかし、指導者であるエリカは、優しげな表の顔とは裏腹に、ある非情なルールを部員たちに強いていた。その事実を知ったリザは激怒し、合唱団の仲間たちと団結して、大人たちが作った不条理なシステムに対抗するための計画を企てる。
天使の歌声の裏に潜む、不条理な大人への反抗
本作は、第89回米アカデミー賞の短編実写映画賞を受賞した25分間のヒューマンドラマです。監督のクリストフ・デアークは、友人から聞いた子供の頃の合唱団での実体験から本作の着想を得ました。映画が公開されると、世界中の観客から「自分も似た経験をした」という共感の声が殺到。物語の結末にある子供たちの鮮やかな計画は、監督の願いが込められたオリジナルの展開となっています。
主役の少女二人を含む子供たちは、演技経験がほとんどない80人の中からオーディションで選出。また、劇中の合唱団にはブダペストの実在の音楽小学校の合唱団がそのまま起用されており、少年少女たちのリアルな息遣いと圧倒的な歌声が、ラストのステージを本物の緊張感で満たしています。
ADからオスカーの頂点へ登り詰めた俊才
クリストフ・デアーク (Kristóf Deák)
ハンガリー出身の映画監督、脚本家、編集者。ブダペストの映画アカデミーで学んだ後、イギリスのウェストミンスター・フィルム・スクールで映画監督の美術学修士(MFA)を取得。キャリアの原点は編集にあり、かつてスティーヴン・スピルバーグ監督がブダペストで撮影したハリウッド大作映画『ミュンヘン』(2005年)の編集チームにアシスタントとして参加した経歴を持つ。この経験で培われた確かなテンポ感が、観客の感情を揺さぶる無駄のないストーリーテリングの基礎となる。初の本格的なショート映画である本作でアカデミー賞を受賞し、現在は長編映画やテレビシリーズを手がけ、さらなる活躍を続けている。